sacqueline’s diary

久しぶりに読書にはまりました。読んでいった本の覚書と読書感想です。

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

アンダーグラウンド 村上春樹

アンダーグランド 読後、ずっしり頭と心にずつしりくる。 私の解釈・認識・みている視点で、みえてくることが変わってくるといつも感じてる。 だから、ちゃんとアンダーグランドに書かれていることを私のというバイヤスなしに受け止めてるのかなぁ。ちゃんと…

崩壊 

崩壊 オラシオ・カステジヤーノス・モヤ (ホンジュラス生まれ、エル・サルバドル作家) 寺尾高吉訳 はじめから崩壊している。 読み進めていくと、人ってなんて自分自身と違う考え、意見を持っているというだけで、 暴力的、攻撃的になれるんだろう。人間って…

アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー

マーク・トウェイン アーサー王宮廷の(コネチカット)ヤンキー 砂川宏一訳(2000)と滝口直太郎訳(1976) 数ページ読みくらべて、砂川さんのほうがしっくり読みやすかった。 滝口直太郎訳は、註釈が充実している。 本文のレイアウトが、とてもインパクトある。 …

本当の戦争の話をしよう 

本当の戦争の話をしよう ティム・オブライエン 村上春樹訳 本当の戦争の話をしようから 戦争は地獄だ。でもそれは物事の半分も表わしていない。なぜなら戦争というものは同時に謎であり恐怖でもあり冒険であり勇気であり発見であり聖なることであり憐れみで…

はるかな星 ESTAELLA DISTANTE

ロベルト・ボラーニョ roberto bolano でだしの 誰にも見られずに落ちていく星はあるのだろうか。 by ウィリアム・フォークナー が一番心に残る。 あとは…、 ミステリーなのか、回想なのか あまり乗れなかった作品。 ランキング参加中読書

供述によるとペレイラは…

アントニオ・タブッキ (イタリア ポルトガルをこよなく愛する) 「供述によると」ではじまり、「そうペレイラは供述している」でおわる。 誰に・どこで・いつ、供述しているのかはあかされないままおわる。 あんなに政治にはかかわりたくないと思っていたペレ…

軽蔑

アルベルト.モラヴィア (イタリア) 大久保昭夫訳 読後の感想、めんどくさい男。 もう一度、出だしを読んでみる。 結婚して最初の二年間は、妻とわたしの関係は完全なものだった。 本当に? 語り手の゙リッカルドが、そう思いこんでいただけなのかも…。 リッ…

マイトレイ

ミルチャ・エリアーデ …まだ私のことを覚えているだろうか、マイトレイ? そうして、覚えていたら、私を許してくれるだろうか?…… このはじまりが好き。 エリアーデは、とりあえず酷いやつと何度も独り言をつぶやいたことか。 けど、中盤から インドを体現した…

イワン·デニーソヴィッチの1日

ショーホフは、すっかり満ちたりた気持ちで眠りに落ちた。…一日が、少しも憂うつなところのない、ほとんど幸せとさえいえる一日が過ぎ去ったのだ。こんな日が、彼の刑期のはじめから終わりまで。三千六百五十三日あった。閏年のために、三日おまけがついたの…

津軽

津軽は、ほんわかエピソード満載。 くすっと笑ったり、 やれやれと思ったり、 ニヤっとしたり、 ほろっと涙したり 太宰治の津軽愛、まわりの人たちへの愛を感じれる作品。 太宰治もまわりの人たちにとっても愛されてたんだなぁってしみじみ思う。 津軽を読ん…

厭な物語

後味の悪い、できればあまり出会いたくないような短編を集めた本。 作家の持ち味がギュッと凝縮されてるのかなぁ。 アガサ・クリスティは、品のある厭さ。 フェリシテは、せつない。 ナイト·オブ·ザ·ホラー·ショウは、えげつない。 赤は、やるせない。 うし…