sacqueline’s diary

久しぶりに読書にはまりました。読んでいった本の覚書と読書感想です。

供述によるとペレイラは…

アントニオ・タブッキ (イタリア ポルトガルをこよなく愛する)

 

「供述によると」ではじまり、「そうペレイラは供述している」でおわる。

誰に・どこで・いつ、供述しているのかはあかされないままおわる。

 

あんなに政治にはかかわりたくないと思っていたペレイラ

独裁国家、秘密警察、身辺をかぎまわる近隣に対して、知らない・感じないふり・距離をとっていたペレイラ

ある若者に出会い、独裁、警察に対して、変化していくペレイラ。 

力強く出発するペレイラ

 

この供述が、

捕まってではなく、

平和な世界で過去の出来事としての証言だといいけれど。