アンダーグラウンド 村上春樹
アンダーグランド
読後、ずっしり頭と心にずつしりくる。
私の解釈・認識・みている視点で、みえてくることが変わってくるといつも感じてる。
だから、ちゃんとアンダーグランドに書かれていることを私のというバイヤスなしに受け止めてるのかなぁ。ちゃんと読めているのかなぁとずっと思いながら読んでた。
倒れそうなのに這ってでも、会社に行こうとするサラリーマン。地下鉄の駅周辺で何かが起こっているのに、無関心、見て見ぬふりをする人びと。
何かがおかしいと感じているのに、お互いに確認しあわない地下鉄の乗客。
眼の前で、倒れたり、座り込んだり、吐いている人たちがいるにも関わらず、報道するマスコミ。
どこかネガディブなところに目がいってしまう。
昔も今もかわらない。
私の感覚的には、もっと酷くなってるように感じる。
報道は、スキャンダラス一辺倒。結局、何が起こったのかわからないまま過ぎていく。ある日、ピタッと消えていく。
きちんと検証しないまま、人びとの記憶からあたかも無かったことのようにして口を閉ざしてしまう日本社会に居心地の悪さを感じる。
本当にどこにむかっていくのだろう?
本当のどこで話が聞けるのだう?
なんてことを読みながら感じまた