sacqueline’s diary

久しぶりに読書にはまりました。読んでいった本の覚書と読書感想です。

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

孤児 ファン・ホセ・サエール 寺尾隆吉訳

心に残ったところ つまり、ある出来事を覚えているからといって、それが本当に起こったとは限らない、ということだ。同じように、過去に見たことがあるはずの夢を何ヶ月、何年経ったあとで思い出しても、それが、前日の夜見た夢ではなくて、遠い過去に見た夢…

場所/ある女 アニー・エルノー 堀茂樹訳

場所は父の死後 ある女は母の死後 ともに著者の父のこと、母のことをひとりの人として客観的に綴った作品。 場所は、著者と父の差異、距離感、お互いの視点を思い出もまじえ書いた作品。 ある女は、今も強い感情の嵐を私に残している。 それは、三年前に永眠…