sacqueline’s diary

久しぶりに読書にはまりました。読んでいった本の覚書と読書感想です。

2022-01-01から1年間の記事一覧

はい、泳げません。

作者の 泳ぐってどういう事? 身体の使い方、 陸、水中での感覚の違い、 を立ち止まって(立ち上がって)とことん考えぬいていくところが凄まじい。 日本泳法はならってみたくなっちゃった。 水の中でぷかぷかうきながら夢枕(腕枕)、座禅をしてみたい。 とって…

スクラップ·アンド·ビルド

尊厳死アシストという言葉が気になって読んでみた。 読書後感想は、ふ〜んって感じ。 主人公の身体を鍛える。集中して勉強をする。会社の面接に行く。など、どれも自分自身のこころのもちようでなんとかなるけど。 でもでも、 歳をとるということ、 身体の自…

新·四字熟語

新·四字熟語にあわせて、かかれた田中象雨の字が、どれもこれも好き。 田中象雨さんの字はとてもおしゃべり。 じ〜と字をみていると、新·四字熟語の意味やいわんとしてることの雰囲気がなんとな〜くこんな感じなのかな?って伝わってくる感じ。 想像しながら…

憂国

金閣寺以来の三島由紀夫。 30ページくらいの短編。 けど、すごいエネルギーが竜巻のようにうずまいてる。 全身全霊で受けとめたら、打ちのめされた。 花ざかりの森·憂国に収録 憂国 三島由紀夫 ランキング参加中読書

火花

考えそうなことはわかっても、考えてることはわからなかった。 一番印象的な文章。 火花。 逆にすると花火。 熱海の花火ではじまって、季節がめぐり月日が流れ、熱海の花火で終わる。 小説は、回想ではじまる。 さらっと読める、けどう〜ん。 書かれてそうな…

第三紀層の魚

うつくしい。 何箇所も何箇所も こころ揺さぶられ、こころ揺り動く。 共喰いに収録 田中慎弥 ランキング参加中読書

共喰い

舞台設定は昭和63年だけど、 私の頭に浮かんでくる風景はもっと前、 成瀬だったり小津だったりの時代の空気だったり、風景。 不思議。 ざらざらとしたつっかかる文章。 つっかかるから、行ったり来たり。 読み返してみよう。 共喰い 田中慎弥 ランキング参加…

コンビニ人間

読書後の感覚が、とても力強くすがすがしい。 どうすれば社会に適合できるのか、家族や友人の反応をみつつず〜と模索。 コンビニのマニュアル化された話し方、人との接し方、働き方を獲得することで、世界の一部としての私をはじめて獲得。 疎外感。 普通と…

かわいそうだね?

もんもんとした閉塞感。 最後の最後で 凄まじい感情の爆発。 なんとなく カフカの城を読んだときの感情の動きに似てる感じ。 綿矢りさ かわいそうだね? ランキング参加中読書

亜美ちゃんは美人

まだ、小説を読んで涙できる私がいた。 そんな私がいて嬉しかった。 綿矢りさ かわいそうだね?に収録 亜美ちゃんは美人 ランキング参加中読書