sacqueline’s diary

久しぶりに読書にはまりました。読んでいった本の覚書と読書感想です。

津軽

津軽は、ほんわかエピソード満載。

くすっと笑ったり、

やれやれと思ったり、

ニヤっとしたり、

ほろっと涙したり

太宰治津軽愛、まわりの人たちへの愛を感じれる作品。

太宰治もまわりの人たちにとっても愛されてたんだなぁってしみじみ思う。

 

津軽を読んでいて、

太宰治

優しい眼差し、

どうしょうもない人生だけど?すべてを受け入れ肯定するような感じ、

この世へのお別れ

を感じさせるような作品。

太宰といった津軽を私も辿ってみたいな。

 

はじめて太宰治が好きになったかも。

 

厭な物語

後味の悪い、できればあまり出会いたくないような短編を集めた本。

作家の持ち味がギュッと凝縮されてるのかなぁ。

 

アガサ・クリスティは、品のある厭さ。

フェリシテは、せつない。

ナイト·オブ·ザ·ホラー·ショウは、えげつない。

赤は、やるせない。

 

うしろをみるなが私的には一番好きな作品。

背後になにか忍び寄って来てるんじゃないかしらと

あるわけないけど、背後からなにかするようなぞくぞくさ。

 

夏だから、怖い本と思ったけれど、読むんじゃなかった。

輝ける闇

心に残ったところ。

或る哲学者の悲痛な饒舌に私は従いたい。人びとは資格も知識も德もない輩によって、きびしく監視され、検査され、スパイされ、指揮され、法律をつくられ、規制さら、枠にはめられ、教育され、説教され、吟味され、評価され、判定され、難詰され、断罪された。取引きや売買、物価変動のたびに、取得られ、登録され、調査され、料金をきめられ、捺印され、測定され、税の査定をされ、賦課され、免許され、認可され、許可され、但書をつけられ、説諭され、邪魔され、改善させられ、矯正させられ、訂正された。公共の福祉という口実、全体の利益の名において、利用され、訓練され、強奪され、搾取され、独占され、着服され、税を絞られ、だまされ、盗まれ、そして抵抗の兆しでも見せたり、少しでも嘆こうものなら、抑圧され、改心させられ、蔑視され、怒られ、追いつめられ、こづかれ、殴り倒され、武器をとりあげられ、縛られ、投獄され、機関銃で掃殺され、裁かれ、罪を宣言され、流刑にされ、生贄とされ、売られ、裏切られ、なおそのうえにもてあそばれ、冷笑され、侮辱され、名誉を汚されたのだった。 

輝ける闇 168ページ

開高健

 

開高健の生々しい気迫が迫ってくる。

 

ベトナム戦記 開高健 (ルポルタージュ)

輝ける闇より、淡々と冷静に記述されている。

より一層、闇·みえない圧力·エネルギーを感じる。

 

 

 

 

 

それだも 人生にイエスという

V.E.フランクル

 

心に残った言葉

生きる意味を問うてはならぬ。人生こそが問いを出し、私たちは問われている存在。

 

読後、

問われる存在としてのわたし。

問われる存在として

ちゃんと生きているのかしらとやっぱり思ってしまう。

 

小澤征爾さんと、音楽について話をする

小澤征爾村上春樹との会話から

音楽が語りかけてくるかんじ。

どんな音か聴いてみたい。

吉田秀和さんの本以来、

  

音楽がとつても聴きたくなった。

 

小澤征爾さんと、音楽について話をする

村上春樹

春の雪 豊饒の海(一)

三島由紀夫の小説で

こんなにこころがかき乱され、ゆさぶられ、なみだするとは思わなかった。

読後、

しばらくぼう然、放心状態。

なにも手につかない。

こころも頭もいっぱいいっぱい。

本当に読んでよかった。

続きが楽しみ。

頑張って気力、体力たくわえないと。

 

春の雪 豊饒の海(一)

三島由紀夫